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2012.12.17

カナダ旅行記 その44

 博物館の入口は2階にあったので、なんとなく1階から回ろうとエスカレーターを降りる。そこで手にスタンプされる。再入場扱いされたのだろうか。

 ここには、いわゆるインディアンの歴史がわかりやすく展示されていた。多くのトーテムポールやその他の彫刻が飾られている。ヨーロッパ人たちが押し寄せてくるまでは、この極寒の地は彼らのものだった。文明を押しつけられることの屈辱の歴史と、文明がこの地を今の姿に導いた功績の狭間で生きる人々の姿は、世界中どこにでも見られること。子供の頃に、シスコーンのおまけで入っていた「トーテムポール」のパーツを集めては組み立てていたことを思い出した。あの頃は、インディアン達のことなど何も知らずにいたが。

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 グラウンドホールの一番奥にあったエスカレーターで2階に上がる。前を行くのは先生引率付きの小学生の一団。振り向いてこっちを見ている。興味あるよね。サマーキャンプか。

 2階にはカナダ郵便博物館と子供博物館がある。郵便博物館の入口には北アメリカ独特の郵便箱が並んでいた。娘に「カナダは郵便屋さんが郵便物を入れたとき、この旗型のバーを立ててくれるんだ。」と言って郵便箱の一部を指さした瞬間、警告音が鳴り出してドッキリ。センサーが仕掛けてあり、触らせないようにしているのだ。指さしただけなのに...。

 郵便博物館には、カナダで発行されている全切手が展示されていた。これが全てなら、あんまり多くはないのかも知れない。日本は記念切手を出しすぎ。そう言えばカナダ人は記念硬貨の方が好きだったっけ。

 子供博物館はまさに夏休み真っ最中の小学生でごった返していた。中は体験型の施設になっており、他国の文化も紹介されている。なんと「日本人の暮らし」のコーナーがあり、畳敷きの四畳半ほどの部屋が展示されていた。昭和四十年代風である。今でもそうだと思われてもいいのか、悪いのか。

 感激したのが劇場体験コーナーである。子供達が衣装に着替えて、短い劇を演じている。観客は保護者。小さいながらも本格的なムードであった。着替えと打ち合わせにどれだけ時間がかかっているのか分からないが、いわゆるキッザニア的で、とっても楽しそうに見えた。

 3階のカナダホールは、まさにカナダの歴史巡り。ホールを巡ると、タイムマシーンで一気にカナダの歴史を体験できるかのような作りとなっていた。インディアンの暮らしから、フランス植民地の時代、英仏間の戦争とイギリスの占領下に置かれた時代。人々の生活がどんどんヨーロッパのそれに置き換わってゆく様子が、視覚的な展示のお陰でよく分かった。ただ、この頃になると時計が気になり始める。ついでにかなり疲れても来た。考えてみれば朝から歩きっぱなしだ。休憩は昼食の時だけ。後半の歴史は駆け足で見た。

 その後、2階へ戻り企画展示のコーナーへ。ここで、クイーンエリザベス即位60周年記念展をやっていた。

「なんで、イギリスの女王がカナダと関係あるの?」

娘の素朴な疑問はよく分かる。歴史に疎い私はぼんやりとしか分かっていなかったが、後にウェブで調べると、

エリザベス2世
 1952年2月6日の即位を以て、イギリス連邦に加盟する独立国家である7か国、すなわち、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国(イギリス)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ連邦、パキスタン、セイロンの女王となった。1956年から1992年までの間に、独立を果たしたり、共和制へと移行したりしたことにより、連合王国女王のレルムに属する国家および領土の数は、度々移り変わっていった。2012年現在の今日においては、(現在まで存続している)前述の4か国に加えて、ジャマイカ、バルバドス、バハマ、グレナダ、パプアニューギニア、ソロモン諸島、ツバル、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、ベリーズ、アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネイビスが女王を君主に戴いている。(Wikipediaより抜粋)

すなわち、私らが連邦の存在を理解していなかったが故のことのようだ。エリザベス2世はカナダに渡るとカナダの国王として振る舞うのだそうだ。そして、ほんの1ヶ月ほど前に来加していたことも、後で知った。エリザベス2世って偉大だったのだ。

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     写真は、即位60周年記念5ドル金貨

 もっとゆっくり見たかった。全てをしっかりと理解したかったが、この頃になると立っているのも辛いくらい疲れていた。売店のお土産品を眺めた後、博物館を出た。

つづく

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コメント

この博物館はもう一回行って、一日かけて見たいです。ほんっと。

投稿: かんねん | 2017.09.24 05:14

博物館、本当に羨ましい…ひとりで、自分のペースでじっくり見たいです。英語での説明ならなんとなくは理解できそう。それにしても、イギリス連邦ってスゴいですね!たとえばカナダやオーストラリアの人はエリザベス女王のことを、日本人にとっての天皇陛下のような存在として見てるんでしょうか?不思議な感じです。

投稿: くろべ | 2017.09.23 23:40

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