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2017.09.13

シンガポール旅行記 その2

 今度は、妻をカナダに連れて行こう。

 思えば、新婚旅行のことなどちっとも真剣に考えておらず、二泊三日のあてのないドライブと、同じく二泊三日の東京旅行で済ませており、未だに海外旅行を経験させてあげていない。全てのは私のせいである。

 自分のことは棚に上げ、私と娘にカナダ旅行をプレゼントしてくれた妻に、どうしてもお返しがしたくて、それからの5年間、少しずつお金を貯めた。と言っても、いわゆるへそくり貯金。ほんのちょっとでもできた余裕を、少しずつ、すこしずつ普通口座へ放り込むことの繰り返し。最初はどうしてもカメラとレンズが欲しくて貯め始めた貯金だが、「なんとしてでもカナダ旅行」というモチベーションが生まれたおかげで、カメラにもレンズにも、なんとか手を出さずに済んだ。せっかく連れて行くのなら贅沢な旅行をプレゼントしよう。その一念で、やっと目標の金額に到達した。このくらいあればなんとか行けそうだ。そんな時にこの招待状が来たのだ。すごいタイミングだ。

 問題は、今回の招待状の中身であった。なんとレセプションの場所はメキシコである。Puerto Escondidoという、サーフィンの地として知られる、人口2万6千人の小さな田舎町のようだ。てっきりカナダのオタワかトロントで、カナダ風の結婚式(がどのようなものかは全く知らないが)に参加して、タキシードでも着てお祝いができると思っていたのだが、メキシコかぁ...。

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 オタワに住むメラニーはがん克服後、極寒の冬は体のことを考えて、メキシコで過ごすことが多くなっている。どうやってこの町を知ったかはわからないが、暖かい南国の地で、サーフィンをするのが楽しくてしょうがないようで、波乗りできるようになった姿をビデオで自撮りして送ってくるくらいである。

 お相手は小学生を2人持つ大学の先生。奥さんを病気で失っての再婚である。それ故か、形式的な結婚式や披露宴ではなく、本当に大切な友達を海辺のホテルに招き、夕日を眺めながらちょっとしたセレモニーを行うというのだ。そんな人生の大切な行事に私たち夫婦を招待してくれるというのだから、これ以上光栄なことはない。

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 彼女たちからすると、オタワやトロントではなく、日常を忘れて本当にリラックスして自分たちの幸せを祝ってもらうために、南国リゾートを会場に選んでくれたのだから、おそらくカナダ人やアメリカ人の友人たちは大喜びなのかもしれない。いや、私も一生に一度くらいはこうした場所で時を過ごしてみたいとは思う。

 しかし、カナダに行きたい海外旅行初心者の私は、「メキシコ」という響きに、軽ーくではあるが身構えてしまう。治安が若干心配だし、スペイン語を習ったのは32年前のことで覚えてないし、どこかの大統領が喧嘩をふっかけてるから国民の皆さんがたは機嫌が悪いかもしれない...と考えると、つい躊躇してしまう。なにより、妻の反応が悪い。結婚のお祝いがメインではあるが、もしかしたら人生最後の大海外旅行かもしれないと思うと、ついでに観光もしたいのだ。

 やっぱり、カナダに行きたい。

(つづく)

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