« 2017年10月 | トップページ | 2017年12月 »

2017.11.29

シンガポール旅行記 その32

 さすがに疲れたね。コンビニで買い物してホテルに帰るか。いつまでも眠らなさそうな通りにコンビニを探しながら、ほんの少し歩みのペースをあげる。しかし、先ほどまであんなに見かけたのに、探すとなるとコンビニは見つからない。「マーフィーの法則」というやつである。(なつかいしい。)仕方なく先ほど見たセブンイレブンまで行ってみることにしたが、これが案外遠かった。いや、大した距離ではないはず。やっぱり、疲れているんだ。途中の様々な誘惑を必死に振り切る。

 セブンで、タイガービールとつまみになりそうなスナック類を買う。そうそう、あのポッカの緑茶も忘れずに。日本人はミネラルウォーターではなく、無糖の緑茶だ。妻はチョコレートも買っていたようだ。さぁ、今度こそホテルに戻ろう。

 ホテルが近づいてきた。うわっ、ちょっとまて。あのホテルの脇にあるのは...セブン・イレブンじゃないか。(゜Д゜;;) やられた。建物の影になってて気づかなかった。歩き損..じゃなくて運動もうけということにしておこう。やっぱりこの国でも、コンビニはいたるところにある。

 部屋に戻って、シャワーを浴びる。風呂上がりに、楽しみだったタイガービールをいただく。昼間に我慢していた分、本場で飲むそれは格別である。しかし、タイガービールよりもっともっと楽しみにしていたものがある。テレビである。おそらく滞在期間がもう少し長かったら、「今日は一日、ホテルに閉じこもってテレビを見よう。」と言ったに違いないくらい見たい。

 昔、アメリカ人の友人タッドが、実家から送ってきたというテレビ番組を録画したビデオを貸してくれたとき、中身のあまりのおもしろさに完全にはまってしまった思い出がある。ドラマ番組ではなく、CMにである。今ではCMだけではなく、ニュースやバラエティー、教育ものなども含めて、海外の国の放送がどんなものなのか、日本とどう違うかに興味がありすぎるくらいある。カナダに行った時も、朝早く起きて一人でテレビを見た。残念ながらカナダではテレビを見られた時間はほんの30分ほどしかなく、その間に見られたのはニュースとドラマくらいで、一番見たいバラエティーと見たかったような種類のCMには出会えなかった。報道番組もちょっとかたい感じがして、興味が持てるものではなかった。どうやら、このホテルで見られる放送は地上波ではなく、いわゆるケーブル放送のようだ。チャンネル数は多いのだが、ジャンルで分けられていると言うより、民族で分けられている感じがする。英語、マレー語、中国語、イスラム語、ヒンディー語、ついでに韓国語と日本語のチャンネルがある。さすが多民族国家。日本語のチャンネルはNHKと日本のドラマを放送していた。各チャンネルの内容はニュース、ドラマ、アニメなど様々なのだが、地上波ではない分、CMが挟まらない。しかも、どこに変えてもバラエティーっぽいものが見当たらない。本当は一番、バラエティーを見てみたいのだ。そこにこそ、国民性が表れると思うからだ。日本のバラエティー番組は、おもしろいもの、下劣なもの、勉強になるもの、当たり障りのないものなど幅広い。時折、海外のバラエティー番組を紹介するものもあるが、まさにそれを見てみたいのだが、見当たらない。あきらめて、CNNのニュースを見る。トランプがまたいらんことを言って大騒ぎを起こしている。今この瞬間はどうでもいい。

321

 高級ホテルのサービスか、はたまた観光国シンガポールゆえか、観光地紹介のチャンネルもある。リポーターによるリポート風に作られており、オススメのお店も紹介している。これはいいアイディアだ。

 ホテルのWiFiを使って、日本にいる娘らに無事を伝える。LINEを使い家族4人で会話をしている。すぐ横にいる妻が打ち込んだ文字は、いったん日本に飛んでから、わずか1m離れた私の所に届いているのだろうか。便利だけど、とんでもなく変な時代だ。

 ちょっとのどが渇いたので、お茶を一口。(@_@)ゲッ! 甘い!カナダで飲んだあの甘さだ。午後の紅茶のあの軽い甘さだ。ポッカじゃなかった。すでに現地化したPOKKAになってる。やっぱり無糖のお茶は日本だけなのか。ちょっとショック。ショックなので、もう寝る。

 1日目、やっと終了。このペースだと100話はいくな...。(^_^;)

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.26

こんな一日でした

R0010230
 なんと、わずか1時間待ちなのに運良く最前列で待ち構える。

R0010235
 監督と目が合う....いや、合った気がする。(´д`)

R0010239
 王さんのこの感じはなに。(^_^;)

R0010243
 マッチ、落ちなきゃいいけど。

R0010248
 今年、がんばった人たち。

R0010251
 こんな感じのバスが福岡にあるとは。

R0010252
 武田が案外目立ってました。

R0010255
 ペナントとわっち。

R0010261
 よく見ると本物のお父さんが...。(ホンモノです。)

R0010264
 会場は今年最後のホークスを楽しもうと集まったファンで一杯。

R0010274
 今日はスタンドでのんびりビール飲んで眺めてました。

来年もまたこの日を迎えられますように。心の洗濯の一日でした。

足が棒になったけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.25

シンガポール旅行記 その31

 ここかと、意を決して地上に出ると、思ったのと違うところに出てしまった。あぁ..。よりによって、この交通量の多いでっかいパターソン・ロードを渡っちゃったよ。通りの反対側を引き戻すためAの方向に行きたかったのだが、どうやらBの方向に渡ってしまったようだ。「こんなの初めて...。(カホコ風に)」

311

 いやいや、カナダでも道に迷った。(「カナダ旅行記 その35」参照)自分では「方向感覚あり」が自慢のつもりだったが、実はたいしたことはない体内コンパスである。アイオンの店内は碁盤目状にはなっておらず、通路は緩やかに曲がりくねって分岐しており、行きたい方向にはまるで行かせてくれなかった。

 幸い、渡ったところには地上に横断歩道がある。Cの方向に渡って、今度は目の前の「伊勢丹スコッツ」の地下から、Dの向きに渡ろう。伊勢丹スコッツの地下はシンプルで、いとも簡単に私達を戻りたい方向に導いてくれた。地上に出るエスカレーターを上ると、星が降ってくるような天井。きれいな建物だ。そして無事、表通りに出る。うわっ!今度は屋台風のマクドナルドだ。こういうのに惹かれまくって、このままではいつまで経っても、ホテルに帰れそうにない。

312
 キラキラ。でも残念ながら本物の星は、3日間全く見えなかった

313
     たしか、ドリンク類だけの店舗だったと思う

 少し歩くと、中の方から中国の匂いがぷんぷんと漂ってくる一角が現れた。ラッキープラザである。後でわかったのだが、正しくは中国ではなくフィリピン系なのだそうだ。日本人の私が中国とフィリピンの違いも感じ取れないのだ。欧米人には日本人と韓国人は、みんな中国人に見えるのもわかる。さすがに時間が遅く、1階の一部の様子しか見ることできなかったが、小型の店舗がたくさん入った超アジアン・テイストの空間である。表の屋台風マックと同様、このサイズがシンガポールのスタンダードなんだ。電化製品、カメラ類、貴金属、服、コテコテのシンガポール土産や食料品、そしてマネーチェンジ。売られている物に若干の怪しさがある、というか売ってる人たちもそう。夜のとばりがそう感じさせてるのかも。ディープな空気の中にどんどん踏み込んでいく。「ここ、大丈夫なの?」と言わんばかりに妻は軽くおびえている。しょうがない、ここまでか。もう一度シンガポールに来る機会があったら、このラッキープラザをゆーっくりと見て回りたいなぁ。(´д`) 庶民の生活感のするゾーンから抜け出し、渋谷感しかしない大通りに戻る。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.21

シンガポール旅行記 その30

 高島屋を出ると、正面の広場に大きなテントが張られ、地元の子供達のダンスの発表会が行われていた。こんな時間にこんな場所でやるのか。その姿をしばらく眺めていたいと思ったその瞬間、私の目は隣の小さなテントの方に奪われた。

301

 なんと、セブンイレブンである。駅のキオスクサイズの。後に知ったのだが、結構、街のあちこちにこのサイズの店舗を見かける。屋台と呼ぶには本格的で、これだけ店舗の外にまではみ出しまくって商品を並べているということは、物を盗まれない証拠。シンガポールの治安の良さがこれでよくわかった。急な雨をしのぐためのビニール傘が一番目立つところに置いてある。所狭しとスナック、アイス、ジュースが置いてあるのは、歩きながらの飲食のためだろう。

 そう言えば、シンガポールを訪れる前に気になっていたのが、現地の罰金制度である。テレビの旅行バラエティーで、「シンガポールでは、ガムはかむどころか、持っているだけで罰金を取られる。」と紹介していたのを見たことがあった。観光ガイド本にはその他、たばこの持ち込み、指定場所以外での喫煙、ゴミのポイ捨て、トイレの流し忘れなど、他にも多くの禁止事項がある。そこまでは普段からそういう行動は取らないので心配はいらないと思ったのだが、「地下鉄やバスなどの公共交通機関の中での飲食は禁止されている。テイクアウトする場合は、手提げ袋をもらい忘れないように。暑い中を歩いた後で気が抜けがちなので要注意。」はどうにも気になる。ペットボトルの水すらも飲んではいけないということのようだ。生活マナーの向上を罰金制度で図る302という意図はわかるが、赤道直下の国で水を飲むなと言われると、日本では気にしたこともない事でもあり、無意識のうちの行動が出る可能性は否定できない。事前にジェンに聞いたところ、「ガムはだめだけど、街中での飲食は大丈夫ですよ。普段からやってるし。」との返事。現実と実態がどの辺にあるのかは、現地に長く住んでいないと実際の所はわからないのかもしれない。とりあえず、このコンビニ屋台の商品から、うかがえるところはある。

 おもしろかったのは、シンガポール人もこうした罰金制度は苦々しく思っているようで、お土産品のコーナーに、罰金Tシャツを売っていた。完全に自虐ネタである。(買ってませんよ。とってもおもしろいけど、日本では着られないって。)

 さらに歩みを進める。あたりはすっかり夜になっているが、街は眠りそうにない。この通りはどこまで続いているのだろう。向かう通りのその先は、あふれる街の灯りと夜の闇が折り重なる向こう側に続いている。ISETANの前の階段はLEDで輝いている。この時間だとやや寂しげなウィスマの前を通り抜け、華やかなアイオンまでたどり着く。アーティスティックなオブジェたちとたわむれる。

 交通量の多い大通りが行く手をふさぐように横切っている。横断歩道はない。今日はここまでにして、今度は通りの反対側の店舗を見ながら引き返そう。地下道を使えば通りの向こう側に行けるようだ。ところが、アイオンの地下に入ったのだが、どっちに行けば良いのかわからない。おおむねこっち...と思いながら店内を歩くが、通路は曲がりくねっており、思った方向に行けない。方向感覚が狂い始めた。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.18

シンガポール旅行記 その29

 エスカレーターで4階に上がると、目の前に紀伊國屋書店が現れた。中に入ろうとすると、妻がトイレに行きたいと言ったので、書店の入口でしばし待つことに。そうそう、シンガポールでは公衆トイレが有料の場合が結構あるので、トイレはホテルかこうした大型店舗の中のそれを利用するようにと、本に書いてあった。戻ってきた妻に聞いたら、さすがに高島屋のトイレはきれいで、もちろん無料だったそうだ。

292 291

 入口の所から見た書店の店舗はあまり大きそうではなかったが、実は中の方に行くに従って一気に広がった作りになっていた。

 外からの見た目が日本的であることももさることながら、入ってすぐの所には、日本の雑誌が並べられてる。もちろんそのまんまの日本語の「日本の雑誌」である。立ち読みできないようにビニールにくるまれた週刊少年ジャンプもある。これはシンガポールに住む日本人用なのか、それとも日本マニアのシンガポール人用なのか。何となく後者のような気はしない。それだけ多くの日本人が住んでおり、需要があると言うことなんだろう。日本もよく見渡すと、在日外国人用のお店って一杯あるんだろうが、田舎の佐世保では探しても見つかりそうにない。

 店舗の中程には日本映画のDVDも売られており、壁に貼られた映画の宣伝用ポスターは、完全に日本のもの。ここに来ても、やっぱり自分が海外にいることを見失ったまま。見事なまでに「日本」であった。

 奥に進むと、そこからは一気に英語版の本ばかりになる。そんな中、書店の中央部付近にコミックス・コーナーを見つけた。ちょっと残念だったのは、現地の作者による漫画や、私が集めているような英語訳された日本の漫画ではなく、価格がちょっぴり高いだけの、これもまた完全に日本のマンガ・コミックスそのものだったということ。シンガポールの人は、これを買って読むのだろうか。すごいなぁ。

 カナダ旅行の際、現地の文化を知りたくて、書店で探したけれどついに見つけられなかったのが、漫画と学参である。後で聞けば、カナダでは漫画は漫画専門店で売られており、普通の本とは別物扱いされているのだそうだ。きっと、漫画専門店に行ったところで、売っているのはアメリカン・コミックスか、日本のマンガ、日本のアニメものだけなのだろう。今となってはMANGAにはあまり興味がないのだが、職業柄、夫婦そろって海外の学参には興味がある。カナダでメラニーに聞いたところによると、問題集などは学校で販売されるだけのようで、日本のように各自が本屋で買う習慣がないようだ。いや、本当は売ってあるのかもしれないが、多くの人がそうしないために、その存在が知られていないだけなのかもしれない。真相は未だに不明のままである。

 シンガポールではどうか。妻は小学生用の算数の問題集が欲しいというので、がんばって広い店内を探したが見当たらない。意を決して店員に英語で聞く。

 「小学校(elementary school)の算数の補助教材は置いてますか?」
 「え...? primaryですか、secondaryですか?」
 「(うわっ、わからん。日本と学制が違うのか。)」
 「何歳用ですか?」
 「えっと...、(とりあえず適当に)8歳くらい。」
 「あまり置いてはいませんが、あちらのコーナーに少しはあったと思います。」

 「エレメンタリー」という単語を使った瞬間に会話が途切れた。学制は各国違うので、小学校=elementary school でもないということか。この間の会話も、聞き取れないほどではなかったが、かなりのシンガポール訛りがあった。

 辞書で調べてみたら、

  小学校 elementary school/primary school
      /grammar school/grade school
  中学校 junior high school/lower secondary school
  高 校 high school/senior high school/upper secondary school

 今更だが、違いがわからない。

 そういえばずいぶん昔のことだが、私の亡き父とメラニーの会話を思い出す。

 「どちらから来られたんですか?」
 「カナダのトロントです。」
 「トロントはどこの州(state)にありますか?」
 「オンタリオですが、カナダではstateではなく、provinceと言います。カナダには10のprovince(プロヴィンス:州)と3つのterritory(テリトリー:準州)があります。」
 「ステイトとプロヴィンスはどう違うのですか?」
 「だから、ステイトはアメリカで、カナダではプロヴィンスですってば..。」

 父は純粋に、英単語の定義の違いを知りたかったようだが、おそらくメラニーにはそのニュアンスが伝わらなかったようで、会話がかみ合っていなかった。今では半分笑い話のような思い出なのだが。

 アメリカはstate、カナダはprovince、イギリスはcountyでも、日本では全部それを州と呼ぶ。学制同様、これもまた、「国によって呼び方が違う。」が答えなのだろう。九州も信州もprovinceか? 私は未だに、省・都・道・府と県の違いもよく知らないけど、知ってもしょうがない。

 さて、店員の言うあたりに移動してみる。子供用の本が少し置いてはあったが、私たちのが期待する本では全くなかった。やっぱり、外国には「学参」は存在しないのだと思った。紀伊國屋を出る。
 

293
       この表で見ると、おおむね日本の学制に似ている

294
    小学校卒業時から試験を受けさせられ、人生の選択が始まるのか
    それにしても仕組みが複雑すぎて、何がなんだかわからない

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.15

シンガポール旅行記 その28

 外に出て、再び歩き始める。あたりは完全に夜になったのだが、通りを行く人に全く危険を感じない。都会のど真ん中の大通りだからかもしれないが、治安はかなり良さそうだ。日本と同じだ。

 マンダリン・オーチャードの前を通過する。ホテルを中心に考えると、これまで歩いてきた方向とは反対方向に歩き出すことになる。すぐに現れたのが、あの高島屋だ。いや、TAKASHIMAYAか。ここも見てみよう。比べてみよう。妻も乗り気だ。ほとんど手当たり次第、行き当たりばったり。

 玄関を入ると、日本の百貨店らしく、化粧品や貴金属を中心としたショーケースが品良く並んでいる。見た目も匂いもまるで日本と同じだ。もっと違いのありそうな部分、食料品売り場を見よう。やっぱり地下にあるんだ。エスカレーターで地下2階に降りる。見下ろす風景は見慣れた感じ。びっしりと陳列棚が並んでいる。どんなものを売ってるの?

 ん? えっ?(^_^;)

 一瞬にして、完全に海外旅行に来ていることを忘れてしまった...。

281_2

 なんじゃこりゃ。印象としては9割が日本そのもの。違いなど見当たらなかった。お菓子のコーナーには、ポッキー、コアラのマーチ、チョコパイ、醤油せんべい、のど飴、グミ、ありとあらゆる種類の駄菓子まで。品揃えは日本の田舎のスーパーどころか、佐世保玉屋より遙かに充実していて、「あれはあるかな?」って期待して来たら間違いなくあるんだろう。お茶漬けやカップ麺、カレーに和菓子、冷凍食品、アサヒスーパードライ、果ては実演販売の鯛焼き、団子...。日用品の類いも全部日本語表記の日本製そのものが並んでいるのだ。よくわかった。ジェンへのお土産を迷っていた時、「日本にいた時食べたもので、もう一度食べたいと思うものがあったら言って。持って行くから。」という質問に返ってきた、「心配しないで。特にないから。」のつれない返事の理由が。得意げに柿の種なんぞ持ってきてたら、大恥をかいていた。カナダ旅行とのギャップがすごすぎる。カナダでは、時折見かけた小さくてちょっと変化した日本をおもしろがっていた。「WASABI」という名のレストランや文具店の片隅に売ってた「ORIGAMI」、ミネラルウォーターが「OHIYA」と呼ばれ、怪しくて匂いさえ違う日本食用の素材を売っていた商店。そういう欧米の中の日本の発見が、かえってカナダを感じさせていた。しかし、ここにあるのは限りなく「日本そのもの」だ。それはシンガポール人のためなのか、シンガポール在住の日本人のためなのか。どちらにしても、このデパートが期待されていることは「日本であること」なのだということがわかった。

282

 もちろん違いもある。カナダで見たそれほどでもないが、冷蔵庫の中に並んでいるものは日本のものに比べるとやや大きいサイズ。お酒のコーナーに並んでいた日本酒はどうしても価格が高い。そして、もちろんシンガポールならではの食べ物だって売ってある。特にそうした私にとって見慣れない物を日本に買って帰りたいのだが、まだ初日。しかも、生鮮食料品など持ち帰ることはできるはずもない。海外旅行で本当に持ち帰りたいのはこうしたものなのに。でも物は手に入れられなくとも、ここで見聞した経験は最高のお土産になった。やっぱり、外国はスーパー・マーケットがおもしろい。

 よし、次は4階にあるって書いてあった「Books Kinokuniya」、いや、たぶん「紀伊國屋書店」に行ってみよう。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.11

シンガポール旅行記 その27

 私が普段見るUNIQLOは、ワンフロアで所狭しと商品が並んでいるが、ここは3階建て。その分、商品の陳列がゆったりとしているので、なんとなくユニクロ感が希薄だ。もしかしたら日本でも都会の店舗はこんな感じなのかもしれない。

271 272
     1階は男女UT、2階は女性ものと子供服、3階は男性もの

 シンガポールの旅行ガイドにも書いてあったし、ジェンも言っていたことだが、シンガポールは暑い分、建物の中はかなり冷房が効いているので、薄手のジャケットを持って行った方が良いとのアドバイスをもらっていた。日頃、オシャレなどには縁遠い私である。夏に着る服はヨレヨレのTシャツか、ヨレヨレのポロシャツしか持っていない。この季節に合う薄手のジャケットなど、買ったところで着る機会などない。春秋に着る目的のものであれば、お気に入りがあったのだが、着用頻度が高いため傷んでしまい、廃棄したばかりであった。

 ことファッションに関する私の考え方は、スティーブ・ジョブズと似ている。気に入った服があれば、毎日それでいい。洗い替えは必要だから、まったく同じものを何着も買い、着回せばよい。しかも、タートルシャツにジーンズとスニーカーという組み合わせが好きときたものだから、他人の気がしない。彼と私の違いは、彼はそれを実践したが、私は1着しか買えず、お気に入りがダメになる頃に、同じ服を探そうとして、見つからずにがっかりするという点である。ボロボロになるまで着たあのジャケットと「まっついつい」(愛媛弁で「まったく同じ」の意味)のがあったら、今なら3着は買うだろう。

 機会でもあったので、シンガポールに行く前に好みのジャケットを探し回った。佐世保はもちろん、長崎でも博多でも。しかし、時期が悪いのか、はたまた探し方が悪いのか、結局、見つけられずじまい。

 「そっか、シンガポールで買えばいいんじゃん。」

 そういう考えもある。そう思ったおかげで気は楽になったが、本来はどうでも良い「ジャケット探し」もこの旅の小課題となった。しかし、このUNIQLOにも私が求めるジャケットは見つからなかった。

 3階の男性ものが置かれているフロアを回っていて気がついた。なんとなく感じていた日本のUNIQLOとの違い。違和感。それは陳列のゆったり感だけではなく、売られているもの、そのものにあるということにやっと気がついた。8月だというにもかかわらず、コートが並んでいる。もちろん、日本人が真冬に着るほどの厚手のものではないが、買って今すぐに外でこれを着るかと言われると、答えはノーだ。さらに周りを見渡すと、いわゆる日本で言うところの、春・夏・秋・冬ものが、緩やかな区切り目で分けて、同時に陳列されている。日本では考えられない、見られない光景だ。そうか、これがシンガポールなのだ。

273

 シンガポールには四季がない。雨季はあるようだが、年間を通じて気温の変化がほとんどない。だからと言って、夏以外の季節ものの服が必要なときもあるだろう。売られている商品のデザインはおそらく日本のものと同じ。一年分を一気に並べて売る。それを買う人がいる。その土地にあったやり方があり、それが文化や歴史に繋がっているのだろう。もう、楽しくて仕方がない。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.09

とりあえず予選終了

 今年度の高文連「県写真展」の予選が本日終了。県内の写真部の高校生からの応募総数794点は、もしかしたら過去最高数かも。それをこの予選で250点に絞るのだから、平均通過率は31.5%。で、うちから出品した39点(部員数は13名)の予選通過数は23点。通過率59.0%は(たぶん)ダントツ1位。良きかな。

R0010225

 一人が予選に応募可能な数は3点ですが、全部で329名の高校生が応募した中で、その3点を全て通した生徒は1名だけ。(残念ながらうちの生徒にあらず)しかし、2点通しの30名のうち、10名がうちの部員!\(^o^)/

 所詮は予選なので、何点通そうが入賞しなければ長野にも鹿児島にも行けません。が、とりあえずさい先は良いと言うことで、明日は研究授業であるにもかかわらず、一人で祝杯。本選は来月。これからパネル作品を作らせねば。戦いは続く。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.07

シンガポール旅行記 その26

 コンビニの冷蔵庫の中に並ぶ飲み物は見たことない銘柄ばかりだったが、中には日本のお茶(緑茶)もある。東南アジアの緑茶は甘いということは学習済みだ。甘いのは無理。砂糖の入っていないお茶を探すべし。目に飛び込んできたのはPOKKAの赤いマーク。ポッカなら完全に日本の緑茶に違いない。夏場はノンシュガーのお茶が必要不可欠。買う緑茶はPOKKA、ビールはタイガーに決定。でもこの後、まだ街を散策するので、後でホテルに帰る前に買うことにしよう。

261
     kikkomanの醤油やNISSINの出前一丁と同様、
     POKKAはシンガポールで大成功しているらしい 

 ひとまずセブン・イレブンを後にして、オーチャード観光の続きに戻る。セブンイレブンはおおむねオーチャード通りの東のはずれくらいに位置するようで、ここから道路を渡って逆方向、西へと向かう。

 ん? なんか、急に騒々しくなってきた。と思ったら、鳥の鳴く声だ。この声から察するにかなりの数のはず。見上げれば背の高い街路樹の上の方から、「チュンチュンチュン」と大合唱がふってくる。さっきこの付近を通過したときはまったく聞こえなかった。ちょうど「全員集合」の時間になったのだろう。日本でもスズメが集団で街中の街路樹をねぐらとすることがあるが、こうした現象はどこも同じということか。足下を見ると道にフンの跡がたくさん。おかげで通りの真ん中を歩くことがためらわれる。幸い、この付近のビル沿いには屋根がついているため、そこを歩きさえすれば大丈夫。それにしても何ていう鳥だろう。その時はわからなかったが、インターネットの時代はこうした復習を容易にさせてくれるのがうれしい。

262
      街路樹の間をせわしなく鳥が飛び交う

オーチャードのムクドリ対策、タカを利用
 ムクドリが問題になり始めたのは2008年。サマサット駐車場が再開発され、ねぐらにしていた樹木が取り除かれたのが原因で、オーチャード・シネレジャーやザ・ヒーレン周辺に集まるようになった。
 ムクドリは日中は小群で分散して餌を採っているが、夕方になると集まり、公園の樹木や街路樹で集団で寝る「集団ねぐら」を作る習性がある。夕暮れに集まるムクドリの数は2,000~5,000羽。鳴き声のほか、糞による被害が乗用車や歩行者に発生している。ORBAによると、ザ・ヒーリンのほかマンダリン・ギャラリー、313@サマセット、パラゴンの経営者からも対策の要請があった。ザ・ヒーリンは鳥が嫌う音をスピーカーで流す方法を試みたが、効果はなかった。現在、タカを都市環境に慣れさせるための訓練中だが、東南アジア生物多様性協会によると、ムクドリの集まる場所がほかに移動するだけ、という短期的解決しか期待できない。 (2011年10月13日 ASIAX)

 なんだ、ムクドリか。同じアジアだもんな。案外、動植物の共通種は多いのかも。動・植物園なんかを見に行くと結構おもしろいんだろうなぁ。しかし、この記事から6年が経過している。タカの効果は現れていないようだ。困ったね。

 フンを避けながらさらに歩くと、どうにも「寄って行きなよ。」と大きな声で話しかけてくるような目立つ看板が、ドカドカと目に入ってくる。UNIQLOである。そう、大変良く知っているはずの店だ。だからこそ惹かれる。日本との違いがあるのか。どうやら私は、観光よりも「相違探求」や「比較考察」に弱いらしい。いや、これこそが私にとっての観光なのだ。おそらく...。入らないわけにはいかない。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.11.04

おめでとう!日本一!

Capd20171104

 長い試合でした。途中くじけそうでした。選手の皆さんも負けそうだったのかもしれませんが、最後まで諦めないということの大切さを教えてもらいました。すっごい日本シリーズでした。楽しかった。これぞ日本シリーズの醍醐味。今からNHKの特番を見ます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シンガポール旅行記 その25

 店を出て建物の1階へ降りる。さっき見かけた古本市を眺める。土産に英語の本を買おうとは思わないが、妻は英語の絵本に興味津々のようだ。確かに絵本なら大した厚さも重さもなく、現地でしか買えない貴重な思い出の品にはなるかも。しばらく手にとってぱらぱらと眺めはしていたものの、所詮英語の本でしかなく、シンガポールらしさはなかったせいか、購入には至らなかったようだ。

 The Centrepointの建物を出て、ホテルとは反対の東の方に向かって歩く。夕方の雰囲気は日本に近い。この時間の空の明るさも、気温も湿度も日本と変わらない気がする。いや、かえって過ごしやすいくらいかもしれない。うっすらと曇った天気だった。

 ビルとビルの間の路地が歩道を遮る。信号はない短い横断歩道がかかっている。歩行者は車を伺いながらもどんどん渡って行く。マナーは悪くない。Concord Hotelの脇には、数件の屋台が連なって並んでいる。想像していた一般的なホーカーズに比べるとやや上品な感じのする作りの屋台だが、店先をのぞいて見るとあらゆる食材が並んでいて、雑多な感じ。きっと低価格で土地の味を楽しめるのだろう。食事をしたばかりでもあったが、仮に空腹だったとしても、こうした店で注文をするのは勇気が必要だ。でも、きっとこれこそがシンガポールなんだろうと思う。

 歩みを進めるたびに、街の看板が、通りに面した店の商品が、東南アジア特有の顔立ちの店員が私の好奇心を刺激してくる。おそらくはこんな小さな店舗の一軒一軒を覗き込んでいたら、今夜は寝る時間もなくなるだろう。時間をかけて立ち寄るべき店の選択が難しい。

 そんな中、突然、「ここに入るべし!」と神のお告げが降って来た。セブン・イレブンだ! さすがに入りやすさはピカイチ。カナダで見かけたコンビニには、日本ならホームセンターでしか売ってなさそうなキングサイズの商品がずらりと並んでいたため、日本のコンビニとはかなり違い、まるでスーパーマーケットのようだった。日本のような洗練された感じはなかったが、それはそれでカナダらしくて、何よりそれを体験できて良かった。結局、カナダではMac'sというコンビニしか見かけなかったので、北米の本場のSeven-Elevenは未体験だった。シンガポールで、初の海外のSeven-Elevenを体験だ。ワクワク。

 店に入ると、なんとそこは、ほぼ日本のコンビニだった。なにこれ? レジ周りが多少雑多としている以外は、めちゃ日本っぽい。そっくりというか、売っている商品の多くが日本の物そのもの。

251
   お店の中は商品が多すぎて、案外せまかった

 おせんべい類も日本語表記。パン類もまるで一緒。なんと、おにぎりも売ってる。ツナマヨって、なんで? 飲み物やカップ麺類の中身は現地の人に合わせた味にはなっているようだが、見た目や売り方は同じ。お弁当類もある。さすがにお弁当の中身はシンガポールっぽいが、サンドイッチは日本のそれに近い。

253 252
 おにぎり、食べてみれば良かった...  こっちは食べなくても想像がつく

 ポッキーもコアラのマーチも普通に売ってある。もしかしたら、ここは親会社がアメリカの"Seven-Eleven"ではなく、日本から来た「セブン・イレブン」なのかもしれない。よく見たら、セブンのマークが「セブン&アイ・ホールディングス」のそれになってる。そうか、完全に日本の企業が持ち込んだコンビニなんだ。今や、日式がコンビニ業界の標準スタイルになったというのか。日本企業、恐るべし。

(つづく)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.11.03

幸せな一日

3人へ

 今日は本当に楽しい一日でした。私の好きな「秋」の日に、私の誕生日の文化の日に、私の教員生活の原点である純心高校の地でみんなに会えたことを、心の底からうれしく思います。当時、大した教員経験もない私のつたない授業を、文句も言わず受けてくれてありがとう。楽しそうに思い出話として話してくれたみんなの声を聞けて、今日は一日、胸の奥がジーンとしっぱなしでした。あまりに感激しすぎてて、うまく話を切り出せなくて。それほどうれしくて仕方がありませんでした。
 みんながいい意味で変わってなくて、あっという間に25年前に引きずり込まれてしまいました。ただ、校舎と先生方が違っていたのが(仕方がないけど)残念でしたが、君たちの後輩も良い環境で勉強ができていることがよくわかって、とってもうれしかったです。

あっこへ
 あの頃と1mmも変わらないあなたの明るさと優しさに心癒やされました。自身ではわからないかもしれませんが、母校にて教師としての経験を積んだことで、静かに、確実に成長をされていることがよくわかりました。もしも今、同僚として同じ学校で働けたら、どれだけ楽しい日々を送れるだろうと想像してしまいました。あなたのその明るさと前向きに生きる姿は、間違いなくかけがえのない財産です。これからもこれまで通りの「あっこ」でいてください。あなたのおかげで今まで以上に純心が好きになりました。本当にありがとう。今度、長崎に行くときはかならず声をかけますね。今度は飲みながらゆっくり話せるといいなぁ。

ちゃこへ
 卒業後、しばらくの間、文通をした日々を思い出します。あなたが建築士を目指しながらひたむきに努力する後姿を想像し、遠くから密やかに応援し続けてきました。今日、「1級建築士になれました。これだけはご報告したくって。」の言葉を聞いて、本当は涙が出るくらいうれしかったです。物理の教師としてこれほどうれしい言葉はありません。前にも言ったかもしれませんが、何分にも20代の経験もない私の授業でしたから、きっとわかりにくくて迷惑をかけたかもしれません。でも、3人の顔は全くと言っていいほど時間の波の中に消えることはありませんでした。私を育ててくれた生徒として、これからもずっと残り続ける存在です。いいお母さんになりましたね。しっかりと子供達を育ててあげてくださいね。ぜひ、今度は福岡ドームで一緒に観戦しながら話をしたいですね。

たっちへ
R0010206_2 あなたに巡り会えていなかったら、この日を迎えることはありませんでした。心から感謝しています。家族以外から誕生日プレゼントをもらったのは果たして何年ぶりのことだったでしょう。本当にうれしかったです。アップルパイの箱を開けてみました。残念ならが私の知っているそれとは若干「見た目」が違っていました。時の流れの力強さというものを感じました。25年ですものね。でも、それをはるかに凌駕するあなたの心遣いと優しさを感じました。味をかみしめなが、しっかりと25年前をあの日々を思い出すことができました。本当にありがとう。また近いうちに福岡で会いましょう。あなたの人生の一部に関わり合えたことを、誇りに思います。迷惑かもしれませんが、あなたが私の最初の生徒です。

私は幸せです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.11.01

レギュラーシーズン中だって

そう簡単に、7連勝なんてできませんよ。

明日も試合を見られる幸せに感謝。

明日はバンデンかな。

今日はお休みだったということで...。(-_-)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シンガポール旅行記 その24

 ご飯はかなりぱらぱらでパサパサの典型的なタイ米だ。本格的にだ。本場でそのプレーンを食べると、日本米との違いがよくわかる。甘みは少ない。これは油で炒めて味をつけて食べた方がおいしそうだ。

 揚げパンはあまり味はない。スープにつけて食べるのだろう。試したが、スープが薄口だったので、とくに変化もでない。

 カイランの炒め物は悪くない。やや油が多いが、調味料の見た目の黒い色に反して、塩加減は控えめ。揚げパンとカイランの炒め物で、ちょっと口の中が油っぽくなった。

 「残り、あげる。」
 「えーっ!?」

 ほとんど食べてないぞ。妻の悪い癖である。初物に弱い。特にこうしたローカルフードに弱い。こりゃ、ホーカーズは無理だなと思った。

 飲み物が欲しくなったので、追加で中国茶を頼もうとして店員を呼ぶ。

 「お茶はありますか?」
 「Ake nwif fsdns kuo pyuh dho abnha fhsh.」
 「えっ!????? (?_?)」

 いや、確かに英語っぽいのだが、その若い店員が何を話しているのか、まるでわからない。

 「お茶じゃなくても、なにかソフト・ドリンクでもいいのですが。」
 「Bkeren njk hopd hakc ndhej dho Lime juice.」
 「えーーーっと、じゃ、ライムジュース2つ!」

 最後の「ライムジュース」しか聞き取れなかった。これが噂に聞く「シングリッシュ」なのか? この瞬間に、あのカナダ旅行でつけた「英語のリスニングに関する自信」が完全に崩壊し、その破片がガラガラと音を立てて床に巻き散らかされた。

 不安は別の不安を呼ぶ。妻が、「この食事って無料なんだよね?」と聞いてくる。「えっと、確か無料だったと思うけど...。いや、割引券だったかなぁ...。」 そう言いかけたときに、店員がライムジュースとレシートを持ってきた。二人でちょうど30S$(この時のレートで2,615円)か。これって、請求書じゃないよね。 ん? TOTALの下の所に書いてあるOutstandingって何だろう。辞書で調べたら、

「outstanding account=未払い勘定」

241 ぎゃ、やっぱり請求書か!? 見た目の豪華さがないことや、満足感の度合い、他の場所でみた食事の金額と比較すると、ちょっと高い気がする。と言ってもそんな高額ではないけど、この金額がもし割引後の値段だとすると、元の金額はいくらなんだ? 思い切って、店員に聞く。

「このレシートは、すでに支払いが終わっているということ?」
「Yes.」

 どうやら、彼は私の英語がわかっているようだ。通じてはいる。私が彼の英語をわかっていないだけなのだ。うわぁ、こりゃ困ったぞ。もしかして、これからの3日間はこうなっちゃうの?

 結局、支払いは全く不要だった。あとでパンフレットを見直したら、セットに中国茶がついていた。もしかしたら店員が、後で出そうと思っていた選べる飲み物の種類を説明してくれていただけだったのかもしれないが、Outstandingの意味も含め、全ては闇の中。

 テーブルの上には妻が食べ残した料理が恨めしそうに、なぜか私を見ている。

 「私は嫌いじゃなかったよ。」

 そう心の中でつぶやいて、店を後にした。
(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年10月 | トップページ | 2017年12月 »