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2018.01.11

シンガポール旅行記 その39

 次の目的地はチャイナタウンである。地図を見る限りでは、シンガポールのまさに中心地(日本で言うなら新宿あたりか)に広がっており、中国系がこの国を治めている事がよくわかる。よく考えてみると、アラブストリートの様子はテレビのバラエティー番組で見ていたので何となく雰囲気はわかっていたが、チャイナタウンの予習など何もしておらず、勝手に想像していたイメージを持ったままだった。

 サウスブリッジ・ロードを走るバスの車窓から見るチャイナタウンは人の気配のない古い家が並ぶだけで、なぜか心を揺すらない。店の多くが開かれていない感じがするからか。よくよく考えてみると平日の真っ昼間だ。車がひっきりなしに往来する大通りに人があふれているはずはない。これが住宅なら仕事に出ている時間だろうし、そこに生活する人相手の市場なら時間が違うだろうし、観光客相手の店なら通りが違うのだろう。ただ、びっしりと隙間なく並ぶ、長崎の中華街とはまるで違うプラナカンスタイルの古い建物は決して日本では見られない感じであり、シンガポール旅行に来ているのだという実感を湧かせてくれる。そうか、そこに住む人そのものはともかく、他の国に見られるチャイナタウンとは、建物の外観が違うんだ。「チャイナタウン=長崎中華街」と勝手に想像していたことが敗因だ。

 明さんのガイドで、通りの反対側に目を向けると、エメラルドグリーンに塗られた二つの塔が空に向かって伸びたような姿のイスラム教のモスクが見える。そしてほんの数軒先には、神様をかたどった極彩色の焼き物の人形が門の上に積み上げるように並べてあるヒンドゥー教の寺院がある。いずれも極端なほどに外観が異なり、大変目を惹く建物で、大いに興味をそそられる。観光客の見学も受け入れているのだそうだが、入る際のマナーが求められるので注意が必要だと明さんは言う。そうだろう。宗教施設だ。そこで祈りを捧げる人々にとって、何物にも代えられない神聖な場所だ。たとえ信者の人々が寛容であったとしても、軽い気持ちで振る舞い、知らなかったでは済まされない空気があることは、カナダで経験したラマダンのイフタールで学んだ。そして今から向かうのは仏教の寺院だという。イスラム教、ヒンドゥー教に仏教かぁ。これがシンガポールなんだ。

 まもなく、今度は巨大な仏教式の建物「佛牙寺(Buddha Tooth Relic Temple)」が見えてきた。なんで牙なんだろう。後で調べたら、スリランカにある有名な「佛歯寺」に基づいて建てられたもので、この佛歯寺にはブッダの歯が納められているのだそうだ。牙とは歯のことなのか。だからToothか。

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  他の通りにもきっと国際色豊かな施設が並んでいたのだろう

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    イスラム教のモスク         ヒンドゥー教の寺院
     「Masjid Jamae」        「Sri Mariamman Temple」

(つづく)

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