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2018.05.23

シンガポール旅行記 その57

 リード橋の上は多くの人々で一杯だ。ここは暑い夏...いや、一年中夏の夜を楽しむ若者達が集まってくる「夜の中心地」のように見える。

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  バーやレストラン、アトラクションなどが集まっている

 橋を渡りきると、リードストリート(Read Street)とクラークストリート(Clarke Street)が交差するアーケードが現れた。イルミネーションとライトアップで色とりどりに染められ、まるで日没と共に起き出した夜だけの街のよう。通りの両側にはレストランやおしゃれなカフェバーが並び、店の外側にはみ出たテーブルで人々がビールや夕食を楽しんでいる。ゆっくりと流れる人々の時間の流れを眺めながら、その中をすり抜けるように歩く。スーパーツリーのようなオブジェや緩やかに蛇行する通り、そして夜空からも切り離されたこの狭い空間のおかげで、まるでディズニー・シーかユニバーサル・スタジオを歩いている気分である。そう、まるで映画のセットのような、見事につくられた癒やしの空間だ。

 予習など全くしていなかった場所だったため詳しくはわからないが、おそらくはこの一帯が「クラーク・キー(Clarke Quay)」という施設に隣接した付随の街なのだろう。ショッピング街や飲食店だけでなく、川沿いの風景も楽しめるように仕組まれている。シンガポールに来て感じていること。それは、「ずーっとテーマパークにいる気分」だということである。この国はそういう国なのだ。実際のユニバーサル・スタジオ・シンガポールという施設もあるが、もしかしたら街全体がそれと融合しているんじゃないかと思うほど。なんて壮大なテーマパークなのだろう。

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      日本でもどこかにある?

 川沿いには、ここに来る前に偶然、日本の芸能人がシンガポールを訪れる旅行番組でも見た「G-MAX リバースバンジー」が、まさにそびえ立っている。横を通りかかった時には、逆バンジーを楽しんだ人たちがちょうど降りてきているところだった。乗り込むところだったら、飛び出すところを見るべく、しばらく立ち止まったことだろう。高所恐怖症の私は、乗ろうという気持ちは持ち合わせていない。こんなアトラクションが、街の中にいきなり現れる。日本ではせいぜい観覧車くらいだと思うが。文化と歴史と、そしてアミューズメントの国である。

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    ボート・キー(Boat Quay)の屋台群 なんて魅力的な眺めだ

 気がつけばJumboの正面も通り過ぎていたようだ。対岸には屋台の群れが見える。川面に映る灯がどうしようもなく心を惹きよせる。この国に長く滞在して、あの屋台を端から順に楽しんでみたい。地元の人たちの声が聞こえる場所で異国の時間を味わいたい。「違う」ということは、かくも魅力であることを改めて思う。肌の色が異なり、気候が、食が、住居が、言葉が異なり、そしてそれにより作られてきた歴史と文化が異なるということ。それこそが、私達の好奇心を刺激し、知る喜びそのものでもある。この世界に標準など存在しない。自分の定規で世界を測ってはいけない。そしてよーく見てみると、みんな同じ。同じように生きてきたのだ。同じように生きていれば、自ずと今は違ってくる。「同じ」と「違う」は同じなのだ。

(つづく)

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