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2018.10.08

シンガポール旅行記 その71

 チャンギの出国ロビーは本当に長い。(あとで気がついたのだが、通路の脇には電車があったようだ。シカゴのオヘア空港ではターミナル間に電車が走っていた。) しかし、その長い通路を楽しむ気持ちでのんびりと歩いてみた。意外にも体力は残っていたようで、歩くことは苦ではなかった。ただ困ったのは、あるところから売店らしきものが、飲み物を買える場所がまったく見当たらなくなったことだ。日本なら所々に店舗がありそうなものだが、本当に何もなく殺風景そのもの。かろうじて、水だけ売っているワゴンを見つけた。

 手荷物検査場の手前のところに沢山のソファーがある。ここで食事をとる。私が買ったサンドイッチはまずまずの味だった。夜中のことだからこの量で十分。グラタンの方は「ううん...。」と妻が言っていた。パフは、なるほどサーディンとルンダン(牛肉をココナッツミルクと香辛料で煮込んだ料理)といった味だ。とってもアジアっぽく、香辛料がたっぷりでクセが強かった。この味なら妻は絶対、一口で「もういい。」と言うに決まっているので、1個ずつだけ食べて、残りは自宅に持ち帰り、翌日一人で食べた。

 食事も終わったので、いよいよ手荷物検査場を通過する。ここを通過したら後には引き戻せない。すでに結構な数の人が列を作っており、ちょっとだけ待たされた。検査員の黒人の女性から「パソコンはないか」と聞かれたので、「iPadがある」と言って出して見せたところ、「iPadはいい」と言われた。やっぱりiPadはパソコンではないのだなぁ。

 搭乗口のところまでやっと辿り着いた。まっすぐあるいていたら45分はかからなかっただろうが、途中で買い物を入れたら45分ではとてもたどり着かない距離だ。あとは搭乗の案内を待つばかり。ここまでは順調に、早めにきたので、まだまだ時間はある。早めに搭乗アナウンスがあるとのことだったので、それを期待し、その時が来たら機内でさっさと寝ることにしよう。起きたら日本だ。空港内にWi-Fiがあると聞いていたが、試みるも繋がる気配はない。おそらくパスワード式なのだろう。どこかで聞けたのかもしれない。フリーで使えるデスクトップタイプのパソコンが数台あったので、ネットに繋ごうと立ち上げてみたら、なんとWindows2000だった。懐かしすぎるぞ。こんなんでいいのか? おかげでほとんどまともに表示されない。世界最先端の空港もこんなものか。

 それにしてもいつまでたっても搭乗案内がない。出発予定時刻は25:20、搭乗開始時刻は24:20、でもサービスで23:50には搭乗できると言ってたのに、まるでその気配がない。早く乗れるのではなかったのか。アナウンスは「まだ待て」の繰り返しだ。ひたすらソファーで待たされる。ここで寝るわけにもいかない。と言うか眠れそうにもない。結局、ほぼ定刻に搭乗が始まる。期待させられた分、がっかりして疲れた。ここは日本ではない。我慢がまん。

 飛行機に乗り込んで初めて気がついた。我々の席は中央4人席の真ん中。両サイドを外国人男性に挟まれる。最悪だ。結構たくさんの人が乗っているので座席の変更はできそうもない。この時、サービスで靴下らしきものが配られた。足の形にはなっておらず、ただ真っ直ぐの筒状のものだったので靴下なのかどうかの確信が持てなかった。違ってたら恥ずかしいので結局使えなかった。あとでシンガポール航空のHPを見たところ、やはり靴下だったようだ。70周年記念の特別サービス品で、靴を脱いでこれを履いて足を伸ばすことでリラックスしてもらうためらしい。未だに足を通していない。今後使い道があればよいのだが。アイディア募集中である。

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   歯ブラシセットと一緒に、説明なしで配られた

 機内でしっかり眠るために、まさにこの日のために福岡の東急ハンズで買った首まくらを使ってみた。結局、「使い慣れないものは使えない」ということがよくわかった。眠くて仕方がないときにはいいかもしれないが、寝たいけど眠れない時にはうっとうしくて余計に眠れない。ほぼ眠ることなく、目をつぶって朝まで過ごした気分。朝食が配られる頃には、中途半端な睡魔のせいで頭がぼーっとしていた。

 ほぼ寝られぬままに朝6時。あっという間に朝食の時間が来る。時間が時間だけに、食べないと言って断る人も何人もいた。ユナイテッドと違い、食事そのものはかなりレベルが高い。実はこの食事も写真に撮っていたのだが、帰宅後、写真データを整理しているとき、ホテルを出て以降の写真をうっかり消してしまったので...ない。デジタルは本当にこわい。ということで、メニューだけ振り返ると、

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<朝食>
 フルーツ
   季節のフルーツ
 メインコース
  和朝食
   焼魚、生姜だれ、玉子焼き、野菜、
   沢庵、御飯
  チーズオムレツ
   チキンソーセージ
   煮込み野菜とポテトとともに
 ベーカリー
   パンとバター
 温かいお飲物 コーヒーと紅茶、煎茶

いや、本当においしかった。ただ、ご飯とパンの組み合わせの意図は、

 (1)両方食べろ  (2)好きな方を食べろ

のどちらなんだろう。正しい答えはわからないが、とりあえず(1)と判断した。

 ぼんやり眠たくはあるのだが、7時間もの間、何もしないではいられない。おもしろそうな映画を探してみた。で、選んだのはインド映画「モヘンジョダロ」。普段だったら音声はヒンディー語、字幕は英語の映画なんて絶対に見ないのだろうが、極限まで暇な状況。ボリウッド映画はストーリーが単純なので、見だすと不思議と意味がわかる。しかも音楽とダンスだけでも十分面白い。出演者もインド風の二枚目にインド美人。いやぁ、はまってしまった。

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歴史映画と言うよりは、ありがちなゆるいボリウッド映画

724_3 その後に見たのがなぜか「チアダン」。やっぱり、あんまり難しい映画よりは軽ーく見られる作品の方が、機内で見るには合っているんだと確信した。おもしろかったのだが、映画が終わる前に福岡に到着してしまった。なんてこったい。

 ほぼ時間通り、8:35に福岡に到着する。往路は5時間25分。復路は5時間15分。赤道直下から北上するせいか、はたまた乗っている時間があんまり長くないせいか、偏西風の影響はちょっとしか出ていない。

 もうここは福岡。すでに日本どころか九州の空気である。荷物を受け取り、入国口へ。外国人専用の入国審査場には、韓国人と思われる観光客の列が長かった。しかし、私たちは日本人専用口で入国審査ができたので、あっという間に順番がくる。手続きもスタンプをポンと押されて終わり。税関で「携帯品・別送品申告書」を見せる。何も無し。福岡到着だ。心なしか、シンガポールより暑い。

 日本到着が遅れるかもしれないと思って、佐世保行きの高速バスはかなり時間に余裕をもった便を予約していた。入国の手続きがあっという間だったので、バスを一本早めて帰路に着くことが出来た。佐世保までの所要時間はほんの10分ほどだった。もちろん車内でスヤスヤとタイムトリップしたからである。

バスを降りて、スーツケースを引きずりながら我が家へ続く坂道を上る。

ただいま! お土産買ってきたよ!

(つづく) (次回最終回)

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コメント

今、気づきました。時差を元に戻すのを忘れていました。
帰りは5時間15分です。m(__)m すみません。

投稿: かんねん | 2018.10.17 17:06

あ、なるほど。赤道直下から北上したんでしたね。すっかり忘れてました。(^_^;) でも、貿易風ってあんまり強いイメージがないなぁ。しかも、赤道直下から中緯度に北上すると、プラスマイナスゼロになりそうな気もするんですが。

投稿: かんねん | 2018.10.09 05:06

帰りの方が時間がかかったのは、貿易風の影響でしょうか。

投稿: 耕士 | 2018.10.08 22:44

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