長崎市のCHEBLO
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佐藤 正午: 月の満ち欠け
とりあえず話題の本だったので楽しみにして読みました。話の展開のリズムは悪くないので、ぐいぐい読んだ感じ。ただ記憶力が低下した私の頭ではスムーズに人間関係を整理できなくて、何度もページをめくり直して確認しながら進みました。瑠璃のキャラに若干の違和感があったけど、とりあえず面白かったかな。 (★★★★)
三上 延: ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
久しぶりだったので6巻を読み直してからでないと、色々と思い出さなければならないことが多くて大変でした。でも最後のさいごまで楽しかった。というか、これで最後だなんてまったく感じない作品になってる。これまでもそうか。8巻はないらしいけど、スピンオフが一杯出るんだろうなぁ。 (★★★★★)
吉野 源三郎: 【文庫 】君たちはどう生きるか (岩波文庫)
教師として日頃生徒に言い続けてきたことがここに書いてあった。同じ事を考えている人が他にもいることがわかったのがうれしかった。おそらくは自分が伝えてきたことは正しかったのだと思えた。子どもたちに読ませたいと言うより、これからもこうしたことを伝えたいと思わせる本だった。これがジブリ化するのか..。 (★★★★★)
Melanie Adrian: Religious Freedom at Risk: The EU, French Schools, and Why the Veil was Banned (Muslims in Global Societies Series)
Now reading. Please wait about 2 years. (★★★★★)
沢木 耕太郎: あなたがいる場所 (新潮文庫)
今回、よく分かった気がする。私は沢木耕太郎さんが、もしくは沢木耕太郎さんの文章が好きなんだろうと言うことが。この本は半日で読んだ。どんどん読んだ。文字が自分の中に流れ込んできた。ただ、帯に書かれていた言葉に惹かれて買ったけど、今の私が求めていたものとはちょっと違った。作品自体はちっとも悪くないのだけど。 (★★★★)
木村 学: 図解・プレートテクトニクス入門 (ブルーバックス)
大木 勇人 (著) ってとこか。がくちゃんが書いたとはとうてい思えない。しかし、この本自体はおすすめです。高校生にもわかるように書いてある。地学の授業に使いたいくらい。(がくちゃんも老けたなぁ。ちょっと痩せた?) (★★★★)
小林 史憲: テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社+α新書)
きっとそうなんだろうなぁ。中国のことよく知らないけど、きっとこれが正しい中国の姿なんだろうなって、素直に思えるような説得力があります。特に「反日デモ」の章は一気に読んでしまいました。おかげで私がマオタイ酒を飲む日は永久に来ないのだということも理解できました。 (★★★★)
三上 延: ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)
ドラマとの間の違和感がまるでなかった。私は、どちらかというと剛力彩芽さんは好みではないのですが、彼女が演じる栞子さんはかなり魅力的でした。小説に魅了された人がドラマを見ると、多くの場合は不幸になります。これは、小説を見る前にドラマを見た私ならではの感想かも知れません。それにしても、なんで彼女には「アンチ」が多いのだろう。 (★★★★★)
村上 春樹: 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
発売前の騒がしさに比べ、発売された直後から妙に反響を感じられなかった本書に、賛否両論が寄せられていることは知っていましたが、もちろんネタバレ気味の書評など一切見ず、読みました。
表現や題材は決して嫌いではないです。でも、まるでガリレオ第7章「偽装う」のように、いくつもの謎を放ったまま終わらせるってのは、作品としてダメ。この続編が出ないというのなら、これは作品とは認めたくない。せっかく良い感じなんだけど...。
(★★)
百田 尚樹: 海賊とよばれた男 上
著者がすごいのか、はたまた単に私の好みなのか定かではないが、ゼロ同様、あまりにものめり込んでしまった作品でした。宮部が出てくるあたりは著者のファンならニヤッとしてしまうでしょう。賞を取るはずだ。ついでに主人公ももちろんすごい。 (★★★★★)
百田 尚樹: 永遠の0 (講談社文庫)
まず、読みやすかった。次に納得がいった。最後に泣きそうになりました。特攻とは何だったのかを見事に描いていると思いました。キムタクとかが主演した映画なんぞが「ちょっと違う」と言う気がしてきました。でも、なぜ「0」なのかがちょっと分かりませんでした。「ゼロ」か「零」ではないのかなぁ。そこだけ。あと、この続きも読みたい気がしました。 (★★★★★)
三浦 しをん: 舟を編む
読みやすいし、入り込みやすい作品でした。テーマも面白いし、キャラクターも悪くない。ただ13年もの月日を描いているのだから、もうちょっと長くてもいいのかもしれない。人々を描き出すには短い作品でした。ドラマ化されるね。ワンクールにちょうど良いのか。そっか。 (★★★★)
スペンサー ジョンソン: チーズはどこへ消えた?
読み直したくて、読み直しました。人生のバイブルです。若いウチは理解できなかったでしょう。今は、とっても理解できます。あの時、これに救われましたから、なおさら。 (★★★★★)
中村 計: 甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実 (新潮文庫)
これもまた、タイトルに惹かれ、内容に惹かれて一気に読み上げてしまった作品です。きっと、かなりの時間をかけてインタビューして、描かれていること自体、おそらくは真実なんでしょうけど、それでもなんでも、描かれていることが人間の心の描写であり、時間の経過した後の本人の弁に基づいたモノである以上、やっぱり信用できません。「甲子園なんてこなければよかった。」最後はここに行き着いている自分を発見できました。書としては秀作です。 (★★★★)
奥田 英朗: どちらとも言えません
こんなにおもしろい文章を書く人がいると言うことを発見できただけでもう幸せです。特に野球ネタなんて最高。これから著者の他の作品を探しに本屋さんに行きます。 (★★★★★)
重松 清: ビタミンF (新潮文庫)
Fがビタミンなんだと言うことがしみじみわかりました。涙は出ないけど、心にじーんと来るお話しばかり。重松さんってどんな生活をしている人なんだろう。特に「なぎさホテルにて」みたいなお話しに弱い私です。勧められて読んで良かった典型的な本でした。 (★★★★★)
齋藤 智裕: KAGEROU
なるほど,下手。でも,本人は文章を書くのがうまいと思っている。それが良く伝わってくる。たとえて言えば,「自分だっていい文章が書けるさ。」って思っている読書家の高校生が,目一杯意気込んで書いたって感じ。でも,みなさんが言うほどは悪くないんじゃない?それなりに興味を維持したまま最後まで読み通したけど。 (★★)
永 六輔: もっとしっかり、日本人 (新書ヴィレッジブックス)
こういう風にわかりやすく,ちゃんとはっきりと自分の意見を述べ,理路整然とおだやかに人を説教できるようにならなければ。(職業柄)>自分 (★★★★)
渡部 陽一: 世界は危険で面白い
あのキャラクター,嫌いじゃないです。黒いテープを巻き付けたキャノンのカメラを提げて,ゆったり口調のコミカルで優しそうな人柄。この本にもそうした断片があるのかと思いきや,真面目な戦場記だったりして。ちょっと残念。悪くないけど,戦場記としては浅いかな。でもなんで戦場カメラマンなのにあのキャラなんだろう。 (★★★)
中村 安希: インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日
帯に書いてあったように「啖呵を切りながら旅をした」という表現がぴったり。20代の女性がアジア・アフリカを一人旅だなんて、できる確率はどんなもんだろう。それをくぐり抜けてきたからこそこの本があるんだろうなって思えば、感動はある。けど、同じ旅行記なら、男の私には「深夜特急」の方だなぁ。いや、悪くないですよ。この本も。 (★★★★)
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